開催日:2013年4月7日(日)13:30~18:00
会場:瀬名南団地集会所(静岡市葵区瀬名)
総会
記念講演
講師 小笠原康晴さん(静岡新聞・元論説委員)
演題 「安倍改憲とマスメディア」
参加者 63名
講演概要
冒頭は、フクシマの現状について。講演に先立つ3月の現地取材、インタビューされたことなど。現行憲法の父である鈴木安蔵の生家の地、南相馬市小高は住民が居住できない地域になってしまっている。
自民党が目指す憲法改正の何が問題なのかを、自民党改憲草案のプリントを参考資料に、わかりやすく説明。国を縛るための“憲法”が、国民を縛るものになり、もはや憲法といえないものになっていると指摘。
尖閣危機に関して、あわやという事態を回避できたのは、憲法9条がその真価を発揮したから。
そして、マスメディアの世界は、為政者の発表をただ無批判に垂れ流しているだけという現状。先輩から「権力は疑え」と言われてきたことが、今は通じなくなっている。
懇親会
講演の後、同じ会場で懇親会が催されました。講師の小笠原さんもおつきあいくださり、32人の参加者は楽しい2時間をすごしました。
『日本国憲法改正草案対照表』
これは自民党の政策パンフレット『日本国憲法改正草案Q&A』の第2章部分を抜き刷りしたものです。対照表をご入用の方は事務局へ連絡ください。全文は自民党のサイトからPDFファイルでご覧になれます。
小笠原康晴 『安倍改憲の行方とマスメディア』目次
Ⅰ フクシマ・原発汚染地帯を行く
1)南相馬市の追悼式典にて
2)憲法の父、鈴木安蔵のふるさとは今
3)尖閣とフクシマ・どちらが本当の「危機」か
Ⅱ 自民党改憲草案の目指すもの
1)揺らぐ「国民主権」「基本的人権の尊重」
2)「国」を縛る憲法から「国民」を縛る憲法へ
3)96条改正に秘められた危険性
Ⅲ 「軍隊化する社会」はどこへ行く
1)「国防軍」と「イジメ」「体罰」
2)声を上げ始めた柔道女子選手たち
3)今こそ「個人の尊厳」を
Ⅳ 憲法9条こそが未来を開く
1)尖閣危機を回避した9条システム
2)平和ボケしているのはだれか
3)メディアの役割を問い直す