映画 いのちの山河日本の青空Ⅱ~ 

2009年

監督 大澤 豊

主なキャスト

  • 長谷川 初範 (深澤 晟雄)
  • とよた 真帆 (晟雄の妻 ミキ)
  • 加藤 剛 (晟雄の父)
  • 大鶴 義丹 (太田 住職・教育長) 

あらすじ

 “豪雪・多病・貧困”とてつもなく大きな問題を抱えていた、山間の小さな村・沢内村。 長く無医村であったこの地で、父親から医者になることを期待されながらも村を離れていた深沢晟雄はある日、妻と帰郷する。

 昔と変わらず悲惨な村の状況を前に晟雄は、何とか村をよくしたいと立ち上がった。 自分達を苦しめている問題を打破しようと村民に語りかけ、自らの信念である『生命尊重』行政の在り方を説き、いよいよ村民の医療無料化に踏み切ろうと決意するが、国民健康保険法違反という壁に突き当たってしまう。

 晟雄は、村民のいのちのため、全国に先駆けて何としてでも実現させようと「少なくとも憲法違反にはならない。国がやらないから、村がやるんです!」と憲法25条を盾に、老人・乳児医療無料化を推し進めていく。 やがて、全国でも最悪の乳児死亡率だった村が、全国初の乳児死亡“ゼロ”という記録を生みだすまでになる。 

写真 生命村長と呼ばれた 深沢 晟雄(ふかさわ まさお)
写真  生命村長と呼ばれた   深沢 晟雄(ふかさわ まさお) 

‘行脚と対話’で いのちを守った深沢晟雄

                      (ふかさわ まさお)

 戦後、沢内村(※現・西和賀町)に帰郷した深沢晟雄(1905~65年)は教育長時代、新しい村づくりにむけて‘行脚と対話’の姿勢で婦人会づくり、広報創刊、ナメコ栽培普及に尽力する。村長になってブルドーザー導入で豪雪を克服。61年の老人と乳児の医療費無料化で、全国の先駆け的存在となる。
 「生命尊重こそが政治の基本でなければならない」
 「住民の生命を守るために私は命を賭けよう。」

 晟雄のこの政治理念を具体化した下記計画を基に沢内村の“生命行政”は展開された!(チラシより転載)


※2005年(平成17年)11月1日 - 和賀郡湯田町と同郡沢内村が合併し、和賀郡西和賀町(にしわがまち)となる。

大澤豊(監督)『いのちの山河~日本の青空Ⅱ~』チラシ表
↑大澤豊(監督)『いのちの山河~日本の青空Ⅱ~』チラシ表

「永遠にいのちの灯を」と刻まれた老人医療無料診療発祥の地 記念碑
「永遠にいのちの灯を」と刻まれた老人医療無料診療発祥の地 記念碑

 1983年(昭和35)12月、全国からの浄財で建立された。


沢内村地域包括医療実施計画の目的と目標

 

<1962(昭和37)年計画策定 一部抜粋>

(目的)
 幸福追求の原動力である健康を人生のあらゆる時点で理想的に養護するため

(目標)

  • すこやかに生まれる
  • すこやかに育つ
  • すこやかに老いる


これらの目標を実現するためには、 

  • 誰でも(どんな貧乏人でも)
  • いつでも(24時間365日生涯にわたって)
  • 学術の進歩に即応する最新・最高の包括医療サービスと、文化的な健康生活の保障を享受することが必要である。


静岡県内完成披露試写会のご案内  

2009年10月13日(火) 静岡市サールナートホール 1階ホール    ※大澤豊監督 舞台挨拶予定    

 ①10:30~ ②14:00~ ③19:00~  

2009年10月21日(水) 三島市民文化会館 小ホール    

 ①18:30~  

2009年10月24日(土) 浜松市 シネマイーラ    

 ①14:05~

   

主催/映画『いのちの山河~日本の青空Ⅱ~』を支援する静岡の会

      事務局/シネマ・ワン  TEL 054-208-2474

      (株)静岡教育映画社  TEL 054-251-4330

共催/映画『いのちの山河』静岡市上映を成功させる会  

共催/映画『日本の青空Ⅱ』を支援する浜松の会 TEL 053-489-5539(シネマイーラ)

協力/「憲法九条を守る」三島市民連絡会 TEL 055-975-2855(加土井)  

 

制作協力券がないと入場できません。券がない方は、メールにてお申し込み下さい。           

制作協力券は1.000円です。なお、前売り券は1.200円、当日券は1.800円です。

※制作協力券は「日本の青空Ⅱ~いのち輝く里~」(旧タイトル)となっていますが、本作品の鑑賞券としてそのまま使用できます。(有効期限 2010年12月末)